過去を振り返る事で気持ちが落ち着く「ノスタルジア効果」とは
ふとした瞬間に昔を思い出しほっとした経験はありませんか?それはノスタルジア効果と呼ばれる心理現象が関係していると言われています。ノスタルジア効果は、心が壊れてしまった時や、体が鉛のように重くてどうしようもない時に役立つ効果なので、今回はこのノスタルジア効果について紹介したいと思います。
ノスタルジア効果とは
ノスタルジア(郷愁)という言葉はもともと、遠く離れた故郷を思いだすことで寂しさが込み上げ、体調を崩してしまう人が多かったことからこの言葉が名付けられました、語源はギリシャ語のnostos(帰郷)とalgos(苦しみ)からきたと言われています。初めはマイナスの側面が捉えられていましたが、20世紀に入り、そのポジティブな側面が再評価され、研究が進めらました。この研究では「ノスタルジアは心理的な幸福感を高め、ストレスを軽減する効果がある」と結論ずけました。この中でノスタルジアが自己肯定感の向上や、社会的繋がりの強化などに関係すると示されました。ここから、うつ状態の改善などに効果があるとされ利用されるようになりました。
ノスタルジア効果の利点
ノスタルジア効果には、過去の良い記憶を思い浮かべることでリラックスをする効果や、幸福感の向上、自己肯定感を高めるなどの効果が期待できると言われています。しかし、このノスタルジア効果はいわば、記憶のセーブポイントのようなものなので、過去の良い部分に自分の脳内を持っていく必要があります。
ノスタルジア効果の使い方
ノスタルジア効果を利用するには、過去の良い部分に焦点を当てる必要があります。これはただ闇雲に記憶を回想するだけではなく、しっかりと自分の良い記憶に焦点が当てられるかというのがポイントになってきます。ただ過去を振り返るだけだと、辛い記憶も呼び起こしてしまうので、的確なポイントを見定め、その時期の写真や、その時に聞いていた音楽を取れることで、心が軽くなるはずです。うまく利用すれば、辛い時にその状況から抜け出すとても良い方法なので、試してみてください。
ノスタルジア効果とハーブティー
記憶を呼び返す時は、リラックスするのも大切です。ラベンダーやレモンマートルなどのハーブは気持ちを落ち着けたい時にぴったりの香りなので、記憶を回想する時にはぜひ取り入れてみてください。特に香りを嗅ぎながらが飲むのがおすすめです。