筋肉が痙攣するこむら返りとその対処

むら返り(腓返り)が起こる原因とその対処

なんだか、夜寝ている時に足がつってしまったと言う経験はありませんか?何もしてないのに、足が痙攣すると何か病気が潜んでいるんではないかと心配になりますよね。しかし、こむら返りは通常一過性のことが多く心配は入りません。ただ、そんなこむら返りが頻繁に起こると、ストレスに感じてしまうこともありますよね。

こむら返りとは

こむら返りは、ふくらはぎ(腓・こむら)に起こることが多いことからこの名前がついたと言われています。「足がつる」という言葉の方が馴染みがある人も多いのではないでしょうか。このこむら返りは、運動している時に起こる場合と、それ以外で起こる時があります。その原因は完全には解明されていませんが、運動している時に起こる場合は、汗をかく事によって体内の電解質の異常が起きて、神経が興奮しやすくなることが関係しているのではないかと言われています。そのため、下痢や妊娠など電解質の異常が起きやすい状況でもこむら返りが起こると言われています。

また、夜寝ている時に起こるこむら返りは、筋肉などのセンサーがうまく働かない事によって起こると言われます。例えば、寝ている時に爪先立ちのような体勢が長く続くことで、少しずつ筋肉は収縮を続けようとするのに、センサーがうまく働かず痙攣してしまうことがあります。

また、頻繁に続く場合は疾病が隠れていることもあるので、心配な場合は医療機関を受診してみましょう。

むら返り(腓返り)が起こる原因とその対処

運動をしている時にこむら返りが起こりやすい人は、電解質不足に陥っている可能性があるため、運動中は水以外の電解質を補給をするのが効果的です。また、睡眠不足も脳と筋肉の伝達を妨げることがあるので、しっかりと睡眠をとることも重要です。つま先で地面を蹴る走り方をする人は、少し走り方を変えてみるのも一つの手ですよ。

夜寝る時に、こむら返りが起きやすい人は睡眠中の水分不足や重い布団に圧迫されて、爪先を伸ばした状態で寝ていないかを注意する必要があります。下肢の冷えもセンサーの働きを鈍くするので、できれば下肢が冷えないようにしてみてください。

こむら返りが頻繁に起きて生活に支障をきたす場合、芍薬甘草湯という漢方が役に立ちます。芍薬と甘草を一緒にとる事によって電解質の異常を改善し、筋肉の弛緩を促しこむら返りから体を守ってくれると言われています。

こむら返りとハーブティー

こむら返りが起こる場合、ビタミンやカリウム、マグネシウムなどの栄養素が不足したり、単純に水分が足りていない場合もあります。そんな時は、マテやネトル、ローズヒップにマルベリーを加えたハーブティーを飲んでみてはいかがでしょう。

ハーブオイルを使ってマッサージをしてみるのもおすすめです。オイルを塗って、こむら返りしやすい場所を温めながらゆっくりと優しく圧をかけてみてください。

こむら返りの起こりにくい健康な体になりますように

ハーブティーが癒しの時間を運んでくれる事を願っています。

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