複雑に考えるよりシンプルに行動する方が難しい理由とエントロピー|Jasper Green
たくさんの知識を詰め込んで、深く考えた事を外に向かって出す行為って自分の労力が身になったようでとても気分がよくなりませんか?
しかし、複雑になった知識というのは自分にとっても、受ける相手にとっても最適なものとは限りません。実は、複雑になってしまったものよりも、シンプルな事の方が人に強く伝わります。ただ、一度複雑になってしまったものを単純に戻すのには労力が必要です。
それは一体どうしてでしょうか。
複雑をシンプルにするのが難しい理由とエントロピー
エントロピーという言葉を聞いた事があるでしょうか?これは、「乱雑さを表す物理量」というとてもわかりずらい意味がつけられた言葉です。
しかし、このエントロピーの考えを使うと、複雑なものを単純にする行為がとても難しいという事がよくわかります。
エントロピー増大の法則
この乱雑さを表す指標エントロピーは、値が大きくなるほど現実で起こりやすいものだと言われています。わかりやすいのが、部屋が綺麗な状態はエントロピーが小さく、汚い状態はエントロピーが大きいと言われています。つまり、汚い状態にするのには労力はさほどいりませんが、それを綺麗にするのにはとても労力が必要ということです。現実の世界では、簡単に起こせるこもほどエントロピーが大きく、難しいほどエントロピーは小さくなります。これをエントロピー増大の法則といい、ものごとの自然な状態での進みやすさを表す指標となっています。
複雑に考えるよりも単純にする方が難しい理由
エントロピーは熱力学の指標なので、単純に脳内の状態と同じとは言えませんが、複雑な状態は知識を詰め込んだり、考えるだけで進める事ができるので、実は大して労力はかかりません。しかし、この複雑になってしまったものをシンプルにしようと思うと、頭の中に一度整理して、まとめる必要があります。これはエントロピー増大の法則と同じで、より単純に戻すのには労力が必要になります。
シンプルにする勇気
シンプルなものを作り上げる時には、ごまかしが効かなくなります。そう考えると、シンプルにしようとすると怖さであったり、不安が少なからず生まれます。難しい言葉を並べて、わかりにくくする事で逃げ道を作る事ができますが、単純な言葉には責任がのしかかってきます。そんな事を考えると、これからはそんなシンプルな言葉を使える人がとても大切になってくるのではないでしょうか。きっと、シンプルに行動する事で変わる事がたくさんあると思います。
シンプルなハーブティータイム
ブレンドハーブもとても魅力的ですが、シンプルなシングルハーブをたまに飲むと、今まで気づかなかった魅力を発見する事ができます。頭が複雑になってしまった時は、そんなシングルハーブもおすすめですよ。ローズマリーの爽やかさを楽しみながら頭を整理してみてはいかがでしょう。