ハーブティーの魅力と効能:おいしくて健康に良い飲み方

ハーブティーの魅力と効能:おいしくて健康に良い飲み方

ハーブティーに対してどんな印象をもっていますか?きっと人によってハーブティーの印象はそれぞれ異なると思います。ハーブティーは、その豊かな香りと味わいだけでなく、心身に多くの健康効果をもたらす飲み物として、長い歴史があります。今回は、そんなハーブの魅力とその健康効果、さらに美味しく楽しむための方法をご紹介できればと思います。

ハーブティーとは: ハーブティーの定義とその歴史。

ハーブティーの定義

ハーブティーは、乾燥した植物(葉、花、根など)を熱湯で抽出して作る飲み物です。カフェインを含まないことが多く、さまざまな健康効果や風味を楽しむために用いられます。植物を単品で楽しむ場合もありますが、さまざまなハーブをブレンドすることで、味わいにも奥行きが生まれ、健康効果のみならず、飲み物としても世界中で愛されています。特にヨーロッパではハーブが日常的に利用され、生活の中に溶け込んでいます。

ハーブティーの歴史

ハーブティーには長い歴史があります。古くは古代文明にまで遡ると言われ、様々な場所で植物が利用され神聖なものとして利用されてきました。

1. 古代文明:
• エジプト: 古代エジプトでは、ハーブティーは医療目的で使用されていました。カモミールやミントなどが用いられ、消化やリラックスを助けると信じられていました。
• 中国: 中国でも古代からハーブや植物を使った飲み物が健康や治療に利用されてきました。特に中国薬草学(中医学)では、ハーブは重要な役割を果たしています。


2. 古代ギリシャとローマ:
• ギリシャ: ギリシャの哲学者や医師たちは、ハーブの効能を研究し、ハーブティーが健康に良いとされました。ヒポクラテスなどこの時代に残された記録は、植物や医学の発展に影響を与えました。古代ローマでもバラやミントなどのハーブが利用され、健康や美容目的に利用されていたと言われています。


3. 中世ヨーロッパ:
• 修道院: 中世ヨーロッパの修道院では、ハーブの栽培と調合が行われ、ハーブティーは宗教儀式や医療に用いられました。植物を用いた治療はこの時代にさらに発展したと言われています。修道院の僧侶たちは、ハーブの使い方や効能について医療書にまとめハーブ医学の基礎を築いたと言われています。

ハーブティーの歴史は、古代から現代にかけて多くの文化で利用されてきたことがわかります。この植物学の発展が現在の医療や医薬品の開発に寄与されました。現在では、嗜好品としても楽しまれているハーブティーですが、長い歴史の中では医療と切っても切れない関係にありました。

ハーブティーの魅力

ハーブティーの魅力はその健康効果と豊かな味わいです。ハーブは様々な種類があり、味わいだけでなく、目で見て楽しんだり、香りでリラックス効果を得たりと利用方法は様々です。自分自身で知識を得れば、体調管理を自分でできる点も魅力の一つではないかと思います。カモミールやラベンダーの優しいリラックスできる香り、ペパーミントやジンジャーを利用した健康効果、喉に優しいリコリスの甘い味わいなど、それぞれのハーブが持つ効果を最大限に利用してハーブティーをブレンドする時間はとても楽しいと思います。

美味しい飲み方

ハーブティーの美味しい入れ方

① ブレンドが均等になるようによくかき混ぜた後、ティーメジャースプーン山盛り1杯(小さじ山盛り2杯分)程度のハーブを取って、ティーポットに入れます。

② 約90〜98℃に沸騰したお湯200㎖〜300㎖をティーポットに注ぎ、蓋をして3〜5分待ちます(ハーブによって抽出時間を変えるとより美味しく楽しめます)。

③ 蒸らし終えたら、ハーブティーを下の方からよくかき混ぜます。

④ お好みの茶器にティーストレーナーを使ってハーブティーを移します
(茶こし付きのものはティーストレーナーなしでも可)。

⑤ 香りを感じながらハーブティーを楽しみます。

ハーブティーは入れ方によって味わいが変化します。そんな入れ方の違いや、おいしい飲み方を知るとより一層ハーブが好きになると思います。素敵なハーブの時間になりますように。

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