ネガティブ思考から抜け出すには?反芻思考から離れて心を守る方法
心が苦しいとき、私たちは過去に何度も戻ります。あの言葉。あの場面。あのときの自分。
「どうして、あんなことをしてしまったんだろう」
頭では、もう終わったことだと分かっている。それでも、同じ出来事を何度も思い出してしまうことがあります。つらかった出来事や自分の気持ちについて、繰り返し考え続けることを、心理学では**反芻思考(はんすうしこう)**と呼びます。過去を振り返ること自体が悪いわけではありません。
考えているのに、前に進んでいない。
そんな状態になることがあります。
心は、ときどき過去へ戻る
嫌なことがあったとき、私たちはその出来事を理解しようとします。なぜ起きたのか。何が悪かったのか。
自分に何ができたのか。そうやって考えることには意味があります。けれど、過去そのものを変えることはできません。だからあるところからは、「考えること」が問題解決ではなく、過去を何度も再生することになってしまうだけなことがあります。
そんなときは、
「今、私は同じ場所を何度も回っているかもしれない」
と気づくこと。それが、最初の一歩になるのかもしれません。
「考えない」のではなく、時間の向きを変える
反芻思考から抜け出そうとすると、「もう考えないようにしよう」と思うことがあります。でも、頭の中から無理に考えを追い出す必要はありません。大切なのは、過去へ向いていた時間を、少しずつ「今」へ戻すこと。
そして、今からほんの少し先へ進むこと。それを「時間の向きを変える」と考えています。過去を考える時間があってもいい。立ち止まる時間があってもいい。悲しむ時間があってもいい。ただ、そこにずっと居続けなくてもいいんです。
前に進むとは、「忘れる」ことではない
前に進むことは、過去をなかったことにすることではありません。無理に忘れることでも、すぐに前向きになることでもありません。ただ、
「今の自分にできること」へ、少しだけ意識を戻していくこと。それで十分なのだと思います。植物に水をあげる、お茶を淹れる。大きなことをする必要はありません。思考の中だけで過ごしていた時間から、「今、ここにあるもの」へ注意を戻していく。もしそれが難しいのなら、あえて忙しい場所に身を置くのも有効な手段となることがあります。
五感は、「今」に戻るための入口になる
「あのとき」「もしも」「これから」そんな言葉の中を行ったり来たりしているときは、五感に意識を向けてみる。今、聞こえている音。肌に触れる空気。手のひらに伝わる温度。口の中に残る味。そして、香り。
植物の香りを感じることは、頭の中から「今ここにある身体」へ意識を戻す小さなきっかけになります。
ハーブティーは、「時間を切り替える」きっかけ
ハーブティーを淹れるときには、いくつもの小さな動作があります。お湯を沸かす。ハーブを選ぶ。お湯を注ぐ。立ち上がる香りを感じる。色を見る。カップを手に取る。一口飲む。ほんの数分のことです。けれど、その時間には、湯気。香り。温度。味。そして、「今ここにいる」という感覚があります。さらにそんな時に役立つハーブはいくつもあります。そんなハーブを見つけることもとても大切です。
おすすめのハーブティー
反芻を切り替えられないとき、ラベンダーの香りや、ミントの清涼感、パッションフラワーの味わいは役だつことがあります。そんなハーブのそれぞれの特性を生かしてハーブティーとしてブレンドしてみてはいかがでしょうか。単品で飲みづらく感じるものも、ブレンドすることで美味しく楽しむことができますよ。
心が落ち着き良いハーブの時間になりますように

