春の雨の日に体が重く感じる理由

春の雨の日になんだか体が重く感じたり、気分がどんよりしたりしませんか?「怠けてるのかな」「気のせいかな」と思ってしまいがちですが、実はこれは多くの人が感じている“春特有の不調”です。
なぜ雨の日は体が重くなるの?――漢方の視点から
東洋医学(漢方)では、雨の日のだるさや重さの原因を「湿(しつ)」と呼ばれる“体内にたまる余分な水分”だと考えます。春は気温も湿度も上がりはじめ、体の中に“湿気”がこもりやすい時期になると言われています。なかなか、漢方の知識がないとこう思うことは少ないかもしれませんが、この「湿」は、胃腸の働きを弱めたり、気(エネルギー)の巡りを滞らせたりして、
• 体が重い
• 朝起きづらい
• だるいのに眠れない
といった不調を引き起こします。そう言われると、この季節はこんな状態がおおいなぁと思いませんか?
「自分だけじゃない」と知ることが、ひとつの安心
見た目ではみんな元気そうに見えても、実は春に体調を崩す人は多いんです。特に雨の日や気圧の変化に敏感な人は、体も心も引っ張られてしまうこともあります。「なんだかうまく動けない日がある」そんな時は、まず「今日はそういう日」と受け入れて、自分を責めずに優しく過ごしてあげてください。
春の巡りを助けるハーブ
東洋医学では「巡りを良くして、湿を追い出すこと」が対策のひとつです。そんな春のケアにおすすめなのが、香りの良いハーブティー。ローズに、ハイビスカス、ローズヒップ、カモミールにエルダーフラワーを加えて、ゆっくりと色を楽しみながら飲んでみてはいかがでしょう。きっと素敵な時間を過ごすことができると思います。
春の雨の日に、あたたかく美しい色のハーブティーを淹れて、“体の内側から春の湿気を流す”時間をぜひ取り入れてみてください。