ティザンヌという言葉とハーブティー,お茶との違いについて
聞きなれなかったティザンヌという言葉も、最近では少しづつ日本でも知られるようになってきました。それでも、まだティザンヌという言葉を知らない方は多いですよね。そんなティザンヌ(Tisane)は、フランス語でハーブティーを意味する言葉です。
ティザンヌとハーブティー
香り高い植物の抽出液や、植物そのものを使ったティザンヌは、フランスの長い歴史の中で生活の中に取り入れられてきました。
英語ではこのティザンヌのことをハーブティーと呼ぶので、ハーブティーとティザンヌは同様のものとされています。しかし、地域によって多少の違いがあるので、フランス式のものをティザンヌ、英語圏のものをハーブティーというとわかりやすいのではないでしょうか。
ティザンヌは、その使用する部位によってリーフティザンヌ(葉),フラワーティザンヌ(花)、バークティザンヌ(樹皮)、ルートティザンヌ(根)、フルーツ/ベリーティザンヌ(果実)、シードティザンヌ(種)に分けられると言った特徴があり、これらのティザンヌをブレンドして一つの抽出液にすることがあります。ティザンヌは香りも良くアロマに使用されたり、歴史的には医療分野と密接に関わってきました。
ティザンヌ(Tisane)とティー(Tea)の違い
実は、ハーブティーとティザンヌよりもお茶やティーとティザンヌの方が大きな違いがあります。ティザンヌやハーブティーはマテを除いてカフェインが入っていないのに対して、お茶(Tea)はチャノキ(Camellia sinensis)から作られるためカフェインを含んでいます。つまり、チャノキから作られる紅茶、緑茶、烏龍茶などだけをお茶(Tea)と呼び、そのほかの植物に由来するものをティザンヌ(Tisane)やハーブティー(herb tea)と呼びます。
ティザンヌで作る素敵な時間
ティザンヌは、自分で植物を選んで使う事ができる点で生活にとても役に立ちます。いい香りが嗅ぎたい時、疲れている時、美味しいご飯が食べたい時、ティザンヌは私たちに多様な選択肢をくれます。それぞれの効果や特徴を知っておくと、いざという時にとても役に立ちますよ。まずお気に入りのティザンヌを5種類くらいお家に常備してみてはいかがでしょう。