香りの効果と癒しの時間
いい香りに包まれた時に気持ちが落ち着いた経験はありませんか?最近では、そんな香りを嗅いだ時に起こる現象についての技術が向上した事で、香りが私たちの体や脳にどのように影響を与えるのかという事がわかってきました。
香りを使ったアロマセラピーとは
アロマセラピーは植物の香りを使って、心や体の不調を癒し、健康な体を維持する療法です。アロマセラピーはアメリカやヨーロッパで広まった考え方ですが、実は新しいものではなく、昔から色々な地域で使われてきた伝統的な療法でした。昔の人は、香りがもっている力を知っていて、それらを治療や儀式などに使ってきました。
ハーブや漢方に使われる植物にも香りが高いものが多く、様々な医学書にもアロマテラピーの原料が多く載っています。近代では、それぞれのニーズにあったエッセンシャルオイルを選択し、香りを用いて施術などを行う方法がとられています。美容分野でも、アロマを応用し心身面のバランスを整えたり健康に役立てるなど香りは様々な分野で使われています。
香りの効果
香りは主に嗅覚から脳へ伝わっていきます。空気中に蒸発したオイルは、空気を吸い込む事で鼻の奥にある嗅細胞に届き、その刺激が嗅神経に伝わります。さらに刺激は大脳辺縁系まで到達する事で、匂いとして認識されます。この大脳辺縁系は神経同士の連絡が密な視床下部や大脳新皮質と呼ばれる部分にも伝わるため、香りが気分転換などに役立つと言われています。
また、香りは呼吸器や皮膚などからも吸収され、血管などを通して体に良い効果をもたらすことも知られています。
ハーブティーと香り
ハーブティーの中にも香りが強いものが多くあります。リンデンはそのフローラルな香りから気持ちを落ち着けてくれますし、ペパーミントの香りも疲れた体に神経強壮などの軽い興奮作用をもたらしてくれます。そんな香りを嗅ぎながらハーブティーを楽しむのは、普通に飲むよりも何倍もハーブの力を引き出してくれると思います。