海の雫ローズマリー

海の雫ローズマリー

ローズマリーという植物をご存知でしょうか?魚料理や煮込み料理にも良く利用されるので、料理をされる方や園芸をされる方にも馴染みのハーブではないかと思います。それではローズマリーとはどんな植物なのでしょうか?

ローズマリーとは

ローズマリー(Rosmarinus officinalis)は地中海沿岸を原産とする常緑低木です。古代から薬草や料理用として親しまれてきました。すっきりとした香りは、気分をリフレッシュしてくれるのでさまざまな場所で利用されるハーブです。

ローズマリーの名前の由来

名前の由来:「海のしずく」

学名の由来はラテン語で「ros(しずく)」と「marinus(海の)」。海辺に咲く青い花が、まるで海のしずくのように見えたことから名づけられました。泡から生まれたと言われる美の女神のアフロディーテが持っていたとも言われています。

日本名は「マンネンロウ」としても知られています。その理由は常に若々しい葉をつけることから、不老長寿の象徴とされ「マンネンロウ=万年不老」とも呼ばれます。

記憶と集中のハーブ

ローズマリーは古代ギリシャで「記憶のハーブ」と呼ばれ、学生が冠にして試験に臨んだとも伝えられています。現代の研究でも、ローズマリーの香りに含まれるシネオール(1,8-cineole)という成分が記憶力や集中力に関わる脳の働きをサポートすることが報告されています。

ウィリアム・シェイクスピアも利用するハーブ

シェイクスピアの『ハムレット』の第4幕第5場で、オフィーリアが「ローズマリーは記憶の為に」と語る場面があります。ローズマリーはハムレットに登場するほど文化的にも「記憶」や「追憶」の象徴でした。

朝におすすめのローズマリー

頭をスッキリ始めたい朝にはローズマリーティーがおすすめです。ローズマリー単体では香りが強いと感じる方は、レモングラスやエルダーフラワーとブレンドすると柔らかい味わいになります。

• 冷えが気になる方や仕事前に気分を切り替えたい方に特におすすめです。

ローズマリーは「海のしずく」「万年不老」と呼ばれる歴史あるハーブで、古代から現代まで「集中力と記憶」を助ける象徴として親しまれてきました。

爽やかな香りの朝になりますように

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