癒しと祈りの木、リンデン
リンデンという植物をご存知でしょうか?リンデンはハーブティーとして楽しめるだけでなく伝承の中で、癒しと祈りを司る守りの木として知られています。それでは、リンデンとはどんな植物でしょうか。
リンデンとは?
日本では「シナノキ」とも呼ばれる落葉高木で、シナノキ属アオイ科に属する植物です。初夏に咲く淡黄色の花が香り高く、ハーブティーとしても利用されています。街路樹としても人気があり、ヨーロッパでは「幸福の木」「自由の木」として親しまれています。
リンデンにまつわる伝承
中世ヨーロッパでは、村の中心にリンデンの木があり、人々が集い、話し合いをする「平和の木」として親しまれてきました。古くから不安を和らげるお守りとしても使われており、人々の守りや、祈りの場所として利用され、生活の中に溶け込んでいたと言われています。フランスでは「夜眠れない子どもにリンデンティーを」と語り継がれています。
リンデンティーの味と香り
繊細で、ふんわりとフローラルで、少し蜂蜜のような優しさがあるので、ハーブ初心者の方にもおすすめのハーブです。柔らかい味わいなので、奥行きが欲しい場合は、他のハーブとブレンドするのがおすすめです。神経を鎮め、ストレスや不安をやわらげると言われているので、夜眠れない日や、緊張が続く日におすすめのハーブとしても知られています。カモミールなどとの相性はいいので、一緒にブレンドして、はちみつを加えてみてはいかがでしょうか。
リンデンと癒しの時間
リンデンは、見た目も香りもやさしく、心をそっと整えてくれる植物です。毎日の忙しさのなかで、ほんの一杯のリンデンティーが、まるで“時間を少し止めてくれるような感覚”を与えてくれるかもしれません。