夢と現実のあいだに咲く、ラベンダーの香り

ラベンダーという植物について、どれくらいご存知ですか?ラベンダーが良い香りな事を知っていても意外とラベンダーについて深く知っている方は少ないのではないでしょうか。ラベンダーは、ハーブや薬草としてだけでなく、芸術や文化など、私たちの生活に深く関わってきました。今日は、そんなラベンダーの魅力を紐解いてみたいと思います。
ラベンダーとは
ラベンダー(Lavandula)は、シソ科の多年草で、地中海沿岸を原産とする植物です。その名は、ラテン語の「洗う」を意味する「lavare」に由来し、古代ローマでは入浴や洗濯に用いられていました。
紫色の小さな花々は、見る者の心を癒し、香りはリラックス効果をもたらすといわれています。ラベンダーは、その美しさと香りから、「ハーブの女王」とも称されています。
ラベンダーの歴史と暮らしに寄り添うハーブ
古代エジプトでは、ラベンダーがミイラの防腐処理に使用されていたとされます。中世ヨーロッパでは、修道院の僧侶たちがラベンダーを薬草として研究し、消化不良や不眠症、神経系の問題に対する薬草として広まりまったと言われています。
また、ラベンダーの精油は、リラックス作用に優れ、高ぶった神経を鎮める働きがあり、ストレスを緩和して、イライラや緊張、不安を落ち着かせて、眠りを促すとされています。
ラベンダーと芸術、色彩
ラベンダーの紫色は、芸術家たちにも愛されてきました。印象派のクロード・モネは、ラベンダー色の空や水面を描き、その繊細な色彩で観る者を魅了しました。また、ひまわりで有名なフィンセント・ファン・ゴッホも、南フランスのラベンダー畑を描いた作品を残しています。ラベンダー色は、夢と現実の狭間にあるような、幻想的な世界を表現するのに最適な色彩といえます。うつろいゆくラベンダーの色合いと、風に揺れる姿は、心を落ち着かせ、または揺さぶり、人の心に影響を与えると思います。そんな絵を見ると、きっと新しい気持ちが生まれ、新たな思考が生まれると思いますよ。
ラベンダーのハーブティー
ラベンダーの花を乾燥させた時の香りは、リラックスタイムにぴったりだと思います。緊張と緩和のバランスをとってくれる素敵な香りなのでぜひ取り入れてもらえたらと思います。また、ラベンダーティーは、スペアミントなどとも相性がいいのでブレンドも楽しんでみてください。
夢と現実の間に咲くラベンダーの香りに包まれて、夜が素敵な空間になりますように