春に心が不安定になりやすい理由
春になると暖かかくなることで心も安定しそうな気がしますが、いざ春が始まると心がそわそわしたり、体調が悪くなってしまうことってありませんか?それは一体どうしてなのでしょうか。
春に心が安定しない理由とは
春になると気持ちが不安定になったり、イライラすることがありますよね。これは季節の気候の変化によって、体がその環境に適応しようとする為、自律神経が乱れ安くなる為だと言われています。東洋医学では昔からこの春に五臓における「肝」の働きが活発になることで、心の状態に作用すると言われてきました。
東洋医学の「肝」の役割とは
東洋医学では肝は単純に肝臓のことではなく、「気」の流れを整える臓腑と考えられています。この「気」は元気や活力のもととも考えられており、これが乱れたり足りなくなると、体がうまく働かず、重だるさや心の不安定につながると言われています。「肝」はストレスや感情のコントロールに関係しており、春はその働きが強まる為、バランスが崩れ、イライラしたり、不安になったりしやすいと言われています。
「肝」の乱れを整える方法
昔の人々は春の肝の乱れを整えるために、食事や生活習慣を工夫し、自然の流れに沿った養生法を大切にしてきました。江戸時代の養生書、貝原益軒の「養生訓」には春は陽気が上昇し、気が巡る季節なので気持ちをのびのびすることが大切と説いていました。これは、春の陽気の中に飛び込み、自然のあるがままに気持ちを解放することだと思いますが、現代ではなかなか外にでて、気持ちを解放する機会も減っています。この季節は、喜びや楽しみを多く感じ、憂いや怒りを減らすことが大切です。
春の食事と苦味
食事にも気をつけ、春は苦味のあるものをとるといいとも言われています。肝を整える為には、苦味のある、毛説の野菜を取れることが勧められます。特に、ヨモギや、菜の花、山菜類が良いとも言われます。自然のものは、その季節にあったものを取り入れると体が安定しやすくなりますよ。
春のハーブティー
春のハーブティーには、先ほどのヨモギをはじめ、カモミールやローズ、などを取り入れてほんのりとした苦味のなかに春らしい甘い香りも含まれるとより気持ちが安定しやすくなるとおもいます。せっかくの春の季節、心を万全に楽しくお出かけができるといいですね。
心落ち着く春になりますように