夏におすすめ!ハイビスカスティーの歴史と世界中での利用方法

夏におすすめ!ハイビスカスティーの歴史と世界中での利用方法

色鮮やかな赤が特徴的なハイビスカスティー、そんなハイビスカスが夏におすすめな飲み物なのをご存知でしょうか?ハイビスカスの歴史は長く、その利用は古代エジプトやアフリカにまで遡ります。ではそんなハイビスカスとはどんな植物なのでしょうか?

ハイビスカスとは

ハイビスカスには様々な種類があり、その中でもハイビスカス・サブダリフロルスHibiscus sabdariffaとと呼ばれる植物でアフリカが原産と言われています。乾燥させたがくの部分をハイビスカスティーとして利用し、鮮やかな赤色が特徴的です。この植物は別名ローゼルとも言われるので、ローゼルの名前で栽培している方も多いのではないでしょうか。ちなみに、沖縄やハワイで見られるハイビスカスは観賞用なので通常はハイビスカスティーに利用されることはありません。

ハイビスカスの歴史

ハイビスカスの歴史は古代エジプトまで遡ると言われています。エジプトのファラオたちはハイビスカスティーを美容や健康のために飲み、特に暑さから体を守るため、冷やして飲んでいたと言われています。現在のような冷却設備はなかったため、昼夜の気温差や蒸発などを利用して冷やしていたと考えられています。また、これらの時代から、ハイビスカスは医療目的でも利用されてきました。アフリカでは収穫祭や祭りごとの際にハイビスカスが飲まれていました。

サウジアラビヤやイランなど中東でも、ハイビスカスが飲まれることがあり、比較的温かくして飲むことが多かったと言われています。

ハイビスカスはその魅力的な色や味わいから、アフリカアジアを経て、世界中に伝播しました。大航海時代には、ハイビスカスの種がヨーロッパやアメリカ大陸にも持ち込まれ。栽培されるようになったと言われています。

現代では比較的暑い地域でより深くハイビスカスの文化が広がっているように感じます。伝来が遅かったカリブ海地域ではハイビスカスは祝い事などの時期に楽しまれ、日常でもよく飲まれています。

ハイビスカスの味わいと飲み方

ハイビスカスティーには様々な飲み方があります。一般的なのは乾燥した花弁を熱湯で抽出する方法です。手軽に楽しめ味わいも柔らかくなります。また、乾燥した花弁を水で煮出し、砂糖を入れて冷やすといった飲み方もされています。ハイビスカスはクエン酸やりんご酸、ビタミンCが豊富で抗酸化作用、消化促進、利尿作用などが知られています。夏の疲れた日にはハイビスカスの酸味がとても心地よく感じるはずです。

ハイビスカスと他のハーブとのブレンド

ハイビスカスは他のハーブと相性のよいハーブです。特にローズヒップやカモミール、オレンジピールなどと組み合わせることで味わいもマイルドになるため、良い比率で配合することで色合いや味わいも楽しめるハーブティーとして楽しむことが可能です。

ハイビスカスが暑い夏に元気を届けますように

Jasper Green