日本の伝統的な和ハーブ、センブリの魅力と胃腸に優しい苦味の秘密
センブリという植物をご存知でしょうか?リンドウ科に属する多年草で、その苦味が特徴的なので、苦い植物として聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。実は、このセンブリは日本人が特によく利用してきた植物で現在でも医薬品の原料などとしても利用される特別な植物です。
センブリとは
センブリは日陰の少し湿った斜面や、木の多い山道などに自生している可愛らしい植物です。日本では古くから胃腸に効く薬草として親しまれてきました。その名前の由来は、「千回振り出してもまだ苦い」ことからセンブリと呼ばれるようになりました。この苦味の成分はスウェルチアマリンと呼ばれるセコイリドイド配糖体の一種です。この成分が胃腸の働きを助け、食化を促進するために胃腸に良い植物としてしられています。
白い小さな花を咲かせ、その様子は可憐さと凛とした風格のどちらも備えたとても魅力的な植物です。おそらく、見た目の可愛らしさでは、苦味を想像することはできないと思いますが、山登りの際にはよく眼にする植物でと思います。昔は、どこにでも見られましたが、都市化の影響からか少なくなったように感じます。
センブリの健康効果とは
センブリは、昔から使用されている医薬品の原料としてよく目にします。センブリの苦味は、味覚の刺激だけではなく、胃腸に働きかけることで、職科促進を促し、食欲を増進したり、量を多くするとお腹を下した時にも良いとされています。
また、ストレスや疲れが溜まった時にこの苦味はいいとされ、胃腸の不調とともに、リラックス効果も得られると言われています。食生活が乱れた現代人にはこのような昔の知恵が必要かもしれませんね。
試したこのとない方はぜひ一度試してみてください。苦味が心地よかったらきっとセンブリを必要としていり証拠ですよ。
センブリの飲み方
センブリの一般的な利用方法はお湯を注いで飲むものです。
ティースプーン1杯のセンブリの茶葉を用意しします。最初は苦味が強いので少量から試すと、苦味を嫌いになりずらいと思います。
こちらに90度くらいのお湯を注ぎ、1−2分抽出します。
苦味が気になる時は短時間で抽出をやめます。
センブリが胃腸によいとして広まっているのは日本が特徴的ですが、海外でもにた苦味のある植物が胃腸役に利用されてきました。ゲンチアナなども苦いことからこれらは苦味健胃薬と呼ばれています。特にヨーロッパでは、リキュールの原料に使い食前酒として振る舞われたりします。これは苦味が食欲を刺激しやすいためでしょう。
日常にセンブリの苦味が役立ちますように