幸せを呼び起こす懐かしい香りと記憶
ふとした瞬間に香りがひどく懐かしく感じる事ってありませんか?しかもその香りを嗅ぐ事で、昔の記憶まで蘇ってきて、懐かしいような切ないような気持ちになった事がある人も多いのではないでしょうか。そんな香りは、私たちの記憶にとても重要な働きをしているんです。
香りが脳に働きかける理由
実は、脳のなかの香りと記憶を司る領域はとても深く関わりあっています。特に嗅覚として感知された香りは、脳まで運ばれ、その時の場面や感情と一緒に脳に記憶されます。しかし、感情や記憶はいったん脳に記憶されても他の記憶が後から入ってくることによって、少しずつ忘れていってしまいます。特に、記憶と一緒にあった感情はなかなか思い出しにくく、記憶の奥底に眠ってしまいます。
そんな中で、香りを嗅ぐと記憶と一緒に感情が思い起こされるのは、香りが脳の中の記憶と感情を呼び起こす鍵になっているためです。特に、切ない思い出や懐かしい気持ちが強く働くのは、人間の記憶の中でこれらの感情は片隅に追いやられやすいためです。
懐かしい香りで脳を刺激する
脳は、使っていないとどんどん衰えてしまいます。そんな中で、この香りを使った記憶の回帰は脳に刺激を与えてくれます。自分のその時の感情や状態を香りが呼び起こしてくれるので、脳が活発でなくなってしまったと感じる場合には、香りを使ってみるのがおすすめです。若い時の感情や、記憶はきっと自分自身が忘れてしまっている事を思い出させてくれると思いますよ。切ない記憶だったり、楽しい記憶だったりと様々な感情があると思いますが、今は感じなくなってしまった感情を呼び起こすと、脳を刺激する事ができます。特に幸せな記憶を呼び起こせるようにしておくと辛い時に楽しい気持ちを呼び起こすことができると思います。
記憶を呼び起こすハーブと香り
ハーブや香水など香りの強いものは、人の記憶を動かす鍵になる事が多いです。特別な時にはハーブやアロマなど香りの強いものを使用するようにしてみてはいかがでしょう。きっと後々の記憶に強い影響を与えると思いますよ。脳に刺激がいかなくなって、憂鬱な気分になったり、記憶力が低下したと感じた時も、ハーブの香りを嗅ぐのは効果的です。特に、レモングラスやローズマリー、ラベンダーなど香りの強いものを選んで嗅いでみるといいと思います。