クロモジの香りと香り豊かなハーブティー
クロモジという植物を知っていますか?さまざまな用途に利用される植物なのでどこかで触れる機会がありよく知っている方もいるかもしれません。そんなクロモジとはどんな植物で、どのように利用される植物なのでしょうか。今日はそんなクロモジの魅力をお伝えできたらと思います。
クロモジとは
クロモジはクスノキ科の落葉低木で、北海道の南端から九州にまで分布し、程よい日影のある山中など高い木の下などに生える植物です。光が比較的多い場所では暗い場所よりは大きくなる傾向にありますが、通常は2〜3mとあまり大きくならない低木です。クロモジ(黒文字)の由来は、若い枝に見られる黒い斑紋です。この斑紋が文字に見えることから、その名前がついたと言われています。この斑紋も黒文字の特徴ですが、やはりクロモジといえば。その爽やかな香りがいちばんの特徴です。秋になると実が熟し黒色になるのでそれも黒文字を見つけるポイントです。
高級な香りのするクロモジの利用方法
クロモジは、現代でもその高級で爽やかな香りから、高級な楊枝にされるので茶道を嗜む方などにはとても身近な存在かもしれません。和菓子に添えられていたり、料理の際の爪楊枝としても利用されています。最近では、香り付けに使われたり、その粉を利用して食事やスイーツに使ったり、入浴剤にしたりと、さまざまな用途で利用されています。そこからも、和製ハーブの中でも香りが豊かなクロモジがとても魅力的である事が窺えます。
クロモジの効能
クロモジは、香りが豊かなだけでなく、昔から薬草や漢方などの薬用植物としても利用されてきました。その香りは爽やかなリナロールや、フローラルなゲラニオールなどの精油成分が複雑に混じり合うことによって生まれます。枝と幹には精油成分が多く、精神を安定させるのでリラックスしたい時にはとてもおすすめです。
また、枝と幹は漢方で烏樟(うしょう)とも呼ばれ、神経を沈めたり、咳を沈めたり、血圧を下げるとも言われています。
クロモジ根皮は、胃腸の調子を整えたり、下痢にも利用されたりもします。
クロモジの楽しみ方とハーブティー
クロモジは、爪楊枝などにするのもいいですが、やはりその香りを利用して飲みものにするのがおすすめです。特にその枝と葉を使ってハーブティーにするととても香りの豊かな、落ち着くハーブティーを楽しむ事ができますよ。クロモジは甘みもあるので長めに抽出すれば単体でも何とも言えない高級な味わいがありますが、他のハーブなどとブレンドするのもおすすめです。深みと旨味のあるハーブとブレンドするとより味わいと香りが際立つ高級なハーブティーを楽しむ事ができるはずです。